遠隔発電監視、遠隔防犯・セキュリティシステムがインターネットに繋がるために、モバイルネットワーク(LTE)のSIMカードを契約する必要があります。このSIMカードは皆さんの携帯にも使われています。その選定につき、沢山のご質問を頂いております。
プライベートクラウドの弊社システムには、外部パソコン、スマートフォンなどからアクセスする必要があります。やり方二つがあります、
1.VPNネットワーク。安全性・プライベート性が高いですが、お客様がVPNサーバ・クライアントなどに関してIT専門知識が必要で、ちょっとハードルが高いです。
2.グロバールIPアドレスを持つSIMカードを使う、これは特に特別なIT知識がなくても使えます、現在一般的に使われてる方法です。システムのモバイルルーターにグロバールIPアドレスを持つSIMカードを挿せば、世界のどこからでもネット経由でアクセスができます。
一般的なキャリア、MVNO業者はプライベートIPアドレスのSIMカードしか提供していませんが、問合せしてみれば大体固定IPアドレスSIMカードのオプションがあります、別途オプション費用がかかります。固定IPとはグロバールIPの上に更にIPアドレスを固定しています。つまり
固定IP=グロバールIP+IP固定オプション
弊社の「InfiPower Spider」と「InfiPower Guard」システムはお客様のランニングコストを下げるために、自動IP更新機能を実装しており、つまりIP固定オプションをなくても使えるようにしました。
弊社が各種のSIMカードを検証し、その中に2種類安くて且つデフォルトでグロバールIPを持つ2種類SIMカードを紹介させていただきます。
1.イオンモバイル データ通信専用 Type2
https://aeonmobile.jp/plan/
最安プランは1GB で480円/月(税抜、以下同)、ドコモ回線を使っています。特徴は1GB毎に細かい料金プランがあり、容量を使い切ったら低速200kbpsで制限なしで使えます。弊社システムのライブカメラが一番データーを消費しますが、カメラを低解像度モード(それでもスマートフォンで十分に見やすい画質)に設定すれば必要なスピードは200kbps以下ですので、実質的にカメラを見放題になります。
2.OCN モバイル ONE データ通信専用
https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one/charge.html
最安プランは3GBで780円/月、ドコモ回線。特徴はメインSIMカード1枚にデータ容量シェア用サブカード4枚まで付けられます(400円/月/枚)、スマホアプリで一括管理でき、通信スピードの調整もできます。複数のサイトを監視している場合、容量シェアすればサイトあたりのコストが下がって、且つ有事の際データ容量を集中して一ヵ所に使えます。容量を使い切ったら200kbpsの低速通信になりますが、新コースでは、月内の低速通信の通信容量が、基本通信容量の半分を超過した場合、低速通信の速度を更に制限される場合があります。
なお、該当SIMを公式サイトより申し込むと3000円手数料かかりますが、アマゾンで購入すると数百円で済みます。
カードのサイズは簡単に変更できないので、使用機器の仕様を確認してから契約するのは無難です。競争の激しさと政府の介入でSIMカードの費用が年々下がっています、市場にある一部の監視システムが10年長期縛りのSIMカード契約を含んでいますが、事前に確認しておいた方がいいでしょう。
*2022年4月20日時点の情報です